デコれるウォールは、コテがなくてもゴム手袋をした手で塗れます。道具の扱いが要らないぶん、子どもと一緒にやりやすい作業です。壁に手のあとが残るのも、あとから見ると悪くありません。
ただし、そのまま素手で触らせてよいわけではありません。準備と段取りを先に決めておくと、当日が楽になります。
この記事でわかること
- ゴム手袋とマスクが必要な理由
- 大人がやる作業・一緒にやる作業の分け方
- 当日の段取りと、切り上げ方
- 片づけと、汚れたときの対処
先に、安全のこと
楽しい話の前に、ここだけは押さえてください。
ゴム手袋は必ず着ける
デコれるウォールは水に触れるとアルカリ性を示します。素手で長く扱うと手が荒れることがあります。大人も子どもも、厚手のゴム手袋を着用してください。肌や目に付いた場合は、すぐに水で洗い流してください。
粉のときはマスクと換気
粉体は非常に軽く、無風でも舞います。袋を開けてバケツに空ける瞬間がいちばん舞うので、この作業は大人が行い、子どもは少し離れた場所で待たせてください。作業中は窓を開けて換気します。
- 子ども用の手袋を用意する — 大人用は大きすぎて、中で手が泳ぎます。ホームセンターや100円ショップで子ども用のゴム手袋が手に入ります
- 口に入れない — 手袋をした手を口元に持っていかないよう、そばで見ていてください
- 練った材料は保存できません — 水と混ざったものはその日のうちに使い切ります。残った分は産業廃棄物扱いになるため、お住まいの市町村の規定に従って処分してください
大人と子どもで作業をどう分けるか
| 作業 | 担当 | 理由 |
|---|---|---|
| 養生テープを貼る | 一緒に | 子どもが得意な作業。まっすぐ貼る練習になる |
| 袋を開ける・粉を空ける | 大人 | 粉がいちばん舞う工程 |
| 水を計る・混ぜる | 大人 | 水の量で仕上がりが決まる。アルカリ性にも触れる |
| 壁に塗る | 一緒に | 手で塗れるので、いちばん楽しい工程 |
| スポンジで模様をつける | 一緒に | 失敗という概念がない。子どもが夢中になる |
| 高い位置を塗る | 大人 | 脚立の上での作業は任せない |
| 仕上げ・ムラの調整 | 大人 | 子どもが帰ったあとに整える |
| 道具を洗う | 一緒に | 水遊びの延長になる |
ポイントは「粉のうちは大人、練ってからは一緒に」です。この線引きにしておくと、安全面の判断がぶれません。
道具を持っていない方へ 道具もそろうスターターキット(11,000円) 塗り壁材2袋(約3㎡分)に、バケツ・ゴム手袋・コテ・計量カップ・養生テープが付いたセット。届いたら水を用意するだけで、その日から塗りはじめられます。塗る範囲を先に決めておく
いちばんうまくいくのは、子どもの担当範囲を先に決めてしまうやり方です。
- 高さで区切る — 床から1.2mくらいまで。手が届く範囲を「ここは◯◯ちゃんの担当」にします
- 面で区切る — 1面まるごと任せるなら、来客の目に入らない面を選びます
- 手形を残す — 塗り終わりに、目立たない位置へ手形を1つ。日付を小さく書いておくと、あとで見返せます
範囲を決めておくと、飽きたときに切り上げやすくなります。「ここまで塗ったら終わり」が最初から見えていれば、途中でやめても中断ではなく完了になります。残りは大人が続ければ、1面としては継ぎ目なく仕上がります。
1面は一度に塗りきる
子どもが途中で抜けても構いませんが、面としては止めないでください。塗った部分の縁が乾きはじめてから再開すると、そこが線として残ります。大人が引き継いで、その面を塗りきってしまうのがコツです。
子どもと塗る当日の段取り
- 汚れてもよい服に着替える — 大人も子どもも。乾く前なら水で洗い流せますが、固まると落ちにくくなります
- 床と家具を養生する — 子どもがいる日は、いつもより広めに。ここは一緒にやると盛り上がります
- 大人が練る — 1袋(1kg)に水道水1〜1.2L。子どもは少し離れて待ちます
- 手袋をつけて塗る — 手で壁に擦りつけるように。最初の一塗りは大人が見せてあげてください
- 模様をつける — コテ、スポンジ、刷毛。押し当てるだけで表情が変わります
- 担当範囲が終わったら終了 — 手を洗って、あとは大人が仕上げます
- 道具を洗う — 固まる前に。洗った水はバケツで沈殿させ、上澄みだけを流します
必要な量と費用
子どもと一緒にやるなら、小さく始めるのが向いています。
| やってみる範囲 | 面積 | 袋数 | 金額(税込) |
|---|---|---|---|
| ベニヤ板1枚(910×910mm) | 約0.83㎡ | 1袋 | 3,300円 |
| 腰から下の高さ、壁1面 | 約3㎡ | 2袋 | 6,600円 |
| 子ども部屋の壁1面 | 約6㎡ | 4袋 | 13,200円 |
いちばん気軽なのは板に塗る方法です。床に寝かせて塗れるので垂れませんし、子どもの目の高さで作業できます。やり方はベニヤ板に塗り壁を塗るにまとめています。
その前に、一度体験してみる
いきなり家の壁でというのが不安なら、無料のワークショップがあります。実際に手で塗って、質感と手ざわりを確かめられます。道具も材料も用意されているので、汚れてもよい服だけ持っていけば参加できます。
参加費無料 まずは無料ワークショップで塗ってみる 実際に手で塗って、質感と手ざわりを確かめられます。買う前に一度、自分の手で試してから決めてください。よくある質問
子どもが塗り壁材に触っても大丈夫ですか?
水に触れるとアルカリ性を示すため、大人も子どもも必ずゴム手袋を着用してください。肌や目に付いた場合は、すぐに水で洗い流してください。粉体は非常に軽く舞いやすいので、マスクの着用と換気も必要です。
何歳くらいから一緒にできますか?
年齢の基準はありません。手袋とマスクを嫌がらずに着けていられるか、口に入れないか、という点で判断してください。判断がつかない場合は、塗る作業ではなく、養生テープを貼る・スポンジで模様をつけるといった周辺の作業から始めるのが安全です。
子どもに任せてよい作業はどこまでですか?
粉と水を混ぜる作業は大人が行い、練り上がったものを塗る作業を一緒にするのが基本です。塗る範囲も、手の届く高さ(床から1.2mくらいまで)に絞ると無理がありません。
汚れた服は洗えますか?
乾く前なら水で洗い流せます。固まると落ちにくくなるため、作業が終わったらすぐに洗ってください。汚れてもよい服で参加するのがいちばん確実です。
途中で飽きてしまったらどうすればよいですか?
飽きる前提で段取りを組んでください。子どもの担当範囲を先に決めて、そこが終わったら終了にします。残りは大人が仕上げれば、1面としては継ぎ目なく仕上がります。
まとめ
粉のうちは大人、練ってからは一緒に。ゴム手袋とマスクは必ず。担当範囲を先に決めて、飽きたら切り上げる。面は大人が塗りきる。
手で塗れる素材なので、道具の扱いを覚える必要がありません。まずはベニヤ板1枚、1袋3,300円から試してみてください。道具は塗り壁DIYの道具リストにまとめています。


