和室の壁を洋室風にDIY|砂壁を塗り替える手順と6畳46,200円の目安

和室の砂壁・繊維壁を塗り替えて洋室風にする方法。下地の処理とシーラー、色の選び方、長押や柱をどう扱うか、6畳で約20㎡・14袋という費用の目安までまとめました。

和室の壁を洋室風にDIY|デコれるウォールのコラム

和室をどうにかしたい、という相談はとても多いです。畳を替える、襖を替える、床をフローリングにする——どれも工事になりますが、壁だけなら自分の手でできます。しかも和室は面積あたりの印象の変わり方がいちばん大きい場所です。

この記事では、砂壁・繊維壁を塗り替えて洋室風にする手順と、どこまで変わってどこは変わらないかを正直にまとめます。

この記事でわかること

  • 壁を塗り替えると、どこまで変わるか
  • 砂壁・繊維壁の下処理
  • 長押や柱をどう扱うか
  • 6畳の費用と、1面から始める選択肢

和室は、壁だけでどこまで変わるか

先に正直なところを書きます。

要素 壁を塗ると
壁の色・質感 いちばん大きく変わる。部屋の明るさが上がる
部屋全体の印象 「和室」から「和モダン」くらいまでは動く
畳 変わらない。ただし壁が明るくなると畳の緑が締まって見える
長押・鴨居・柱 残る。これが和室らしさの芯
襖・障子 変わらない。別途張り替えが必要
欄間・天井の竿縁 残る

つまり、完全な洋室にはなりません。ここを期待して始めると肩透かしになります。一方で、「暗くて古びた和室」が「落ち着いた和モダンの部屋」になる程度の変化は、壁だけで十分に起こります。

砂壁・繊維壁の下処理

和室の壁で最も多いのが砂壁・繊維壁・じゅらく壁です。いずれもビニールクロスとは違い、そのままでは塗れません。

  1. 手でこすってみる — ポロポロ落ちるなら、ブラシや雑巾で落ちる分を先に落とします。ここを残したまま塗ると、あとから中で崩れます
  2. 欠けや穴を埋める — 市販のパテで平らにし、乾かします
  3. ホコリを払う — 乾いた刷毛か掃除機で、表面の粉を取り除きます
  4. 水性シーラーを塗る — 市販のものをホームセンターで用意してください。吸い込みが強い砂壁では2回塗りが必要なこともあります。指示どおりの時間、しっかり乾かします
  5. 塗り壁材を塗る — ここでようやく本番です

シーラーを省くとどうなるか

すぐ剥がれるわけではありません。困るのは乾いたときの見た目です。下地の吸い込みが強い場所と弱い場所で乾き方が変わり、同じ色で塗ったはずの面がまだらになります。砂壁は特に吸い込みが強いので、ここは省かないでください。

下地ごとの詳しい扱いは砂壁の上から塗り壁は塗れる?下地別にシーラーの要否にまとめています。

道具を持っていない方へ 道具もそろうスターターキット(11,000円) 塗り壁材2袋(約3㎡分)に、バケツ・ゴム手袋・コテ・計量カップ・養生テープが付いたセット。届いたら水を用意するだけで、その日から塗りはじめられます。

費用の目安

塗る範囲 面積 袋数 金額(税込)
床の間のある面だけ 約6㎡ 4袋 13,200円
窓のない2面 約10㎡ 7袋 23,100円
6畳の壁ぜんぶ 約20㎡ 14袋 46,200円
6畳の壁と天井 約30㎡ 20袋 66,000円

※別途、市販の水性シーラー代がかかります。送料は全国一律1,100円(税込)、20,000円以上のご注文で無料です。

和室ぜんぶとなると46,200円。ここで一度立ち止まってもいいと思います。まず床の間のある面だけ、あるいは窓のない1面だけを4袋・13,200円で塗ってみる。仕上がりと手間の感触をつかんでから、残りを決められます。塗り壁材は1袋単位で買い足せます。

色の選び方

和室は、畳の緑と木部の茶色がすでに決まっています。壁の色はこの2つとの関係で決まります。

  • ナチュラル — もっとも無難です。砂壁の色を明るくしたような仕上がりになり、畳とも木部ともぶつかりません
  • グレー — 和モダンに寄せたいとき。木部の茶色が引き立ちます。ただし北向きの暗い部屋では重くなることがあります
  • ブルー — 障子の白と合わせると涼しげになります。畳が新しい緑だと主張が強くなるので注意
  • イエロー・ピンク — 子ども部屋として使う予定なら。ただし木部との相性は選びます

※色付きの商品は、袋の中で色が偏っていることがあります。水と混ぜるときに全体をよくかき混ぜてください。混ぜ方が足りないと色差・色ムラの原因になります。複数袋を使うときは、乾いた粉の状態でまとめて混ぜてから小分けにすると色が揃います。

長押・柱・鴨居はどうするか

木部は塗らずに残すのが基本です。

すべて塗りつぶしてしまうと、面が広くなりすぎて間延びします。長押や柱の線が残っていることで、空間に骨格が生まれます。和室を和室のまま生かしつつ、壁の印象だけを変える——これが、費用も手間もいちばん少なくて満足度の高いやり方です。

木部を塗らない場合、マスキングテープで縁をきっちり取るのが仕上がりを左右します。長押の下端、柱の両側、鴨居の下。ここが直線で決まっていると、素人の作業には見えません。

和室を塗るときの作業の順番

  1. 畳を守る — ブルーシートとマスカーテープで全面を覆います。砂壁の粉も落ちるので、作業前に一度覆ってしまうのが早いです
  2. 木部を養生する — 長押・柱・鴨居・敷居・窓枠。マスキングテープで縁を取ります
  3. 砂壁の下処理 — 落ちる粉を払い、ホコリを取り、シーラーを塗って乾かす
  4. 塗り壁材を練る — 1袋(1kg)に水道水1〜1.2L。粉が舞うのでマスクを着用し、換気してください
  5. 塗る — 1面は一度に塗りきります。途中で長く中断すると乾き際が線として残ります
  6. 養生をはがす — 表面が固まってから。やわらかいうちに引くと縁が持っていかれます
  7. 乾かす — 硬化は通常24時間(夏場は12時間ほど)、完全硬化まで約1週間

道具は塗り壁DIYの道具リスト、ムラを防ぐコツは塗り壁DIYでムラになる5つの原因をご覧ください。

必要な分だけ 1袋3,300円/約1.5㎡。必要な分だけ買う アクセントウォール1面(約6㎡)なら4袋・13,200円。1袋単位で買えるので、余らせずに済みます。色はナチュラル・グレー・ピンク・イエロー・ブルーの全5色。

よくある質問

和室の砂壁を塗り替えるだけで洋室に見えますか?

壁の色と質感が変わるだけで印象は大きく変わります。ただし畳・長押・鴨居・欄間といった和室の要素は残るため、完全な洋室にはなりません。「和モダン」に寄せるつもりで進めると満足度が高くなります。

砂壁の上にそのまま塗れますか?

塗れますが、下処理が必要です。手でこすって落ちる粉を先に落とし、市販の水性シーラーを塗ってから塗り壁材を塗ってください。省くと乾き方がまだらになり、色ムラの原因になります。

6畳の和室を塗り替えるといくらかかりますか?

壁だけなら約20㎡で14袋、46,200円(税込)が目安です。1面だけ(約6㎡・4袋・13,200円)から始めることもできます。別途、水性シーラー代がかかります。

長押(なげし)や柱も塗ってよいですか?

木部は塗らずに残すのが一般的です。木の線が残ることで空間が引き締まります。すべて塗りつぶすと、かえって間延びして見えることがあります。

どの色を選べばよいですか?

ナチュラルかグレーが無難です。砂壁の落ち着いた色から急に白くすると、畳や木部との差が強く出すぎることがあります。迷う場合は1面だけ試してから決めてください。

まとめ

砂壁は落ちる粉を払ってシーラーを塗れば、その上から塗れます。木部は残す。色はナチュラルかグレー。6畳ぜんぶなら14袋・46,200円ですが、まず1面4袋・13,200円から試せます。

完全な洋室にはなりませんが、暗くて古びた印象は壁だけでかなり変わります。面積の出し方は部屋の壁の面積の出し方にまとめています。

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