塗り壁がひび割れる原因は?DIYでできる補修と予防のコツ

塗り壁にひび割れや剥がれが起きる原因を、下地・厚み・乾かし方の観点から整理しました。DIYでできる補修の手順、直さなくていいケース、次に塗るときの予防のコツまでまとめています。

塗り壁がひび割れる原因は?DIYでできる補修と予防のコツ|デコれるウォールのコラム

塗り終えて数日後、壁に細い線が走っているのを見つけると気持ちが沈みます。ただ、塗り壁のひび割れはほとんどが原因のはっきりした現象で、DIYで直せるものも多くあります。なぜ起きるのか、どう直すのか、どう防ぐのかを順に見ていきます。

この記事でわかること

  • ひび割れ・剥がれが起きる4つの原因
  • 直さなくていいひびと、直したほうがいいひびの見分け方
  • DIYでできる補修の手順
  • 次に塗るときに効く予防のコツ

まず知っておきたいこと

天然素材の塗り壁材では、多少の剥がれやひび割れが起きる可能性があります。工業製品のように均一に固まるわけではなく、水分が抜けながら縮んでいくためです。髪の毛ほどの細い線は、素材が落ち着いていく過程で現れることがあります。

これは欠陥ではなく性質です。気になるかどうかは仕上がりの好みによるところもあり、あえて手のあとを残す仕上げでは、細かな表情のひとつとして受け止められることもあります。

ひび割れ・剥がれが起きる4つの原因

1. 厚く塗りすぎた

いちばん多い原因です。厚く盛ると、内側の水分が抜けるときの縮み方が大きくなり、表面に線が入ります。乾くのにも時間がかかるため、乾ききらないまま次の作業に進んでしまうことにもつながります。

2. 急に乾かした

ドライヤーやヒーターの風を直接当てると、表面だけが先に固まり、あとから内側が縮んで割れます。エアコンの風が一点に当たり続ける場所も同じです。乾燥の進め方は塗り壁DIYの乾燥時間で詳しくまとめています。

3. 下地が動いている・浮いている

下の壁紙が部分的に浮いていると、そこだけ塗り壁も一緒に動きます。塗る前に手のひらで壁を押してみて、ぶかぶかする場所や、めくれかけた継ぎ目がないかを確かめておくと防げます。

4. 継ぎ目や角に力が集まっている

壁と壁が出合う入隅、建具のまわり、石膏ボードの継ぎ目は、建物のわずかな動きが集まりやすい場所です。ここに線が入るのはよくあることで、面の真ん中に入るひびとは原因が異なります。

乾く途中の色ムラはひびではない

塗った直後は水分を含んで濃く見え、乾くにつれて明るくなります。一部だけ濃く残っているのは、まだ乾いていないだけです。完全に乾くまで判断を待ってください。

直す・直さないの見分け方

状態 見立て 対応
髪の毛ほどの細い線が散っている 乾燥にともなう収縮 そのままでも問題ない。気になれば補修
幅1mm前後の線が数本 厚塗りや急乾燥 DIYで補修できる
面の一部が浮いている・粉が落ちる 下地との密着不足 取り除いてから塗り直す
幅数mm以上/長くまっすぐ伸びる/繰り返す 下地や建物側の動き 専門業者に相談する

DIYでできる補修の手順

作業は、塗った面が完全に硬化してから行ってください。デコれるウォールの場合、完全硬化までの目安は約1週間です。

  1. ひびのまわりを掃除する:浮いた粉やほこりを、乾いた刷毛や乾いた布で払います。
  2. 浮いている部分を取り除く:指で押して動くところは、無理のない範囲で落とします。しっかりついている部分は残します。
  3. 材料を少量だけ練る:同じ塗り壁材を、水を少し多めにしてやわらかく練ります。一度水で練ったものは保存できないので、必要な分だけにしてください。
  4. ひびに詰めて撫でる:指先かコテの角で押し込み、まわりとなじむように撫でます。盛り上げず、周囲と同じ高さでおさめるのがコツです。
  5. 乾かす:硬化まで通常24時間(夏場は12時間ほど)。風を直接当てず、部屋の換気で自然に乾かします。

※色付きの商品は、製造時期によってわずかな色差が出ることがあります。同じ面を塗ったときの残り材料が手元にあれば、それを使うのがいちばん自然に仕上がります。

追加・買い足しに デコれるウォール(1kg・約1.5㎡分) シラスを主成分にした自然素材の塗り壁材。壁紙の上からそのまま塗れて、全5色から選べます。

次に塗るときの予防

  • 薄く塗って、足りないところに足す:一度で決めようとせず、二度に分けるほうが割れにくく、仕上がりも整います。
  • 塗る前に下地を点検する:壁紙の浮き、めくれ、継ぎ目のはがれを直してから始めます。
  • 風を壁に直接当てない:室温を上げるのは部屋全体で。窓の開け閉めで空気を入れ替えます。
  • 入隅と建具まわりは無理に厚くしない:力が集まる場所は、薄く仕上げておくほうが落ち着きます。
  • 1回分ずつ混ぜる:時間が経って硬くなった材料を無理に使うと、密着が甘くなります。

塗る前の下地の見極めについては壁紙の上から塗れる塗り壁DIYの手順で、塗れる壁・塗れない壁とあわせて解説しています。

よくある質問

塗り壁のひび割れは必ず起きますか?

必ずではありませんが、天然素材の塗り壁材では多少の剥がれやひび割れが起きる可能性があります。髪の毛ほどの細いひびは、素材の性質として現れることがあります。

ひび割れは自分で直せますか?

細いひびなら直せます。同じ塗り壁材を薄く練り、指やコテでひびに詰めて撫でておさめます。完全に硬化してから作業してください。

補修した部分は目立ちませんか?

薄く塗って周囲となじませれば、ほとんど分からなくなります。色付きの商品は、同じ面に使った材料の残りで直すといちばん自然です。

剥がれてしまった場合はどうすればいいですか?

浮いている部分をやさしく取り除き、下地の状態を確かめてから塗り直します。壁紙ごと浮いている場合は、その壁紙が下地から離れている可能性があります。

ひびが広がってきたら業者に頼むべきですか?

幅が数ミリ以上ある、まっすぐ長く伸びている、または壁の同じ場所で繰り返す場合は、下地や建物側の動きが原因のことがあります。その場合は専門業者に相談してください。

まとめ

細いひびの多くは、厚塗りか急乾燥が原因です。どちらも次に塗るときに直せる習慣で、補修も同じ材料を薄く詰めて撫でるだけ。幅の広いひびや繰り返すひびだけは下地側の話なので、そこは無理せず専門業者に相談してください。

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