漆喰・珪藻土・シラス壁の違いは?DIY向け塗り壁材の選び方を比較

漆喰・珪藻土・シラス(火山灰)の塗り壁材は何が違うのかを、原料・仕上がり・DIYのしやすさで比較しました。はじめてのDIY、賃貸、ペットや子どものいる部屋など、目的別の選び方も紹介します。

漆喰・珪藻土・シラスの塗り壁材のちがいを比較|デコれるウォールのコラム

塗り壁材を探しはじめると、漆喰・珪藻土・シラス壁と名前が並び、どれを選べばいいか迷います。違いは主に「原料」と「固まり方」にあり、そこから仕上がりの風合いやDIYでの扱いやすさも変わります。この記事では3種類の特徴を比較し、部屋や目的に合わせた選び方を整理しました。

この記事でわかること

  • 漆喰・珪藻土・シラス壁の原料と固まり方の違い
  • 仕上がりの風合いとDIYでの扱いやすさの比較
  • 賃貸・子ども部屋・ペットのいる部屋など、目的別の選び方
  • 買う前に確認しておきたい3つのチェックポイント

塗り壁材は「原料」で分かれる

塗り壁は、粉や練り材を水と混ぜて壁に塗り、乾かして仕上げる内装材です。同じ「塗り壁」でも、主成分が石灰なのか、珪藻の化石なのか、火山灰なのかで性質が変わります。DIY向けに市販されているものは、大きく次の3種類に分けられます。

漆喰・珪藻土・シラス壁の比較

種類 主な原料 固まり方 仕上がりの風合い DIYでの扱い
漆喰 消石灰(石灰石が原料)+のり・すさ 空気中の二酸化炭素と反応して硬くなる 白く、なめらかで締まった質感 コテ仕上げが基本。薄く均一に塗る技術が要る
珪藻土 珪藻(植物プランクトン)の殻が堆積した土+固化材 加えられた固化材で固まる マットでざらりとした質感 厚みを出しやすく、模様がつけやすい
シラス壁 南九州の火山噴出物「シラス」 商品により異なる(結合材で固まる) 細かい粒子感のある自然な風合い 軽く伸びがよい商品が多い

※同じ種類でも、商品ごとに配合や下地条件が異なります。購入前に必ず商品の仕様を確認してください。

それぞれの特徴

漆喰:白さと硬さが魅力

漆喰は、石灰石を焼いて水を加えた消石灰を主成分とする、古くから使われてきた仕上げ材です。乾いたあとも空気中の二酸化炭素とゆっくり反応して硬くなっていくのが特徴で、白く締まった壁に仕上がります。強いアルカリ性を示すため、作業時は手袋と保護めがねが欠かせません。

珪藻土:多孔質でざらりとした質感

珪藻土は、植物プランクトンの殻が海底や湖底に堆積してできた土です。細かい穴が空いた多孔質の構造をもち、七輪やコンロの素材としても使われてきました。珪藻土そのものには固まる力がないため、塗り壁材としては消石灰や樹脂などの固化材が加えられています。どの固化材を使うかで性質が変わる点は、選ぶときのポイントです。

シラス壁:軽くて断熱性にすぐれる火山灰の壁

原料と仕組みをもう少し詳しく知りたい方はシラス壁とは?もあわせてご覧ください。

シラスは、南九州に広く分布する火山噴出物です。環境省 九州環境局の資料では、シラスは火山ガラスを含み「軽くて断熱性にも優れている」素材として紹介されており、高温で加熱して粒子をふくらませた「シラスバルーン」は中が空洞の発泡粒になると説明されています(環境省 九州環境局)。この軽さを生かした塗り壁材が、シラス壁です。

南九州に広がるシラス台地の崖。シラス壁の塗り壁材の原料になる火山噴出物

シラスからつくった塗り壁 デコれるウォール(1kg・約1.5㎡分) シラスバルーンを主成分にした自然素材の塗り壁材。壁紙の上からそのまま塗れて、全5色から選べます。

目的別の選び方

はじめてDIYする

下地処理が少なく、道具が少なくて済むものを選ぶと失敗しにくくなります。壁紙の上から塗れるタイプなら、クロスをはがす工程をまるごと省けます。塗り方の流れは壁紙の上から塗れる塗り壁DIYの手順でまとめています。

賃貸に住んでいる

契約上のルールと、壁に塗らずに楽しむ方法は賃貸の壁に塗り壁は塗れる?で整理しています。

塗り壁は原状回復が難しい仕上げです。賃貸の場合は、必ず事前に管理会社やオーナーに確認してください。確認が取れない場合は、壁に直接塗らず、ベニヤ板やパネルに塗って立てかける方法もあります。

子どもやペットと暮らしている

素材の出どころがはっきりしているものを選ぶと安心感があります。原料と成分が明記されているか、施工時の注意書きがあるかを確認しましょう。なお、施工中はどの塗り壁材でも粉や強いアルカリ性に注意が必要なので、作業は子どもやペットのいない時間帯に行ってください。

広い面積を塗る

材料費は「1袋で塗れる面積 × 必要な袋数」で決まります。塗る面積を先に測り、必要量を計算してから比較するのがおすすめです。デコれるウォールの場合、1袋(1kg)で約1.5㎡が目安です。

買う前に確認したい3つのポイント

  • 対応している下地:ビニールクロスの上から塗れるか、シーラーが必要か。
  • 1袋あたりの施工面積:価格ではなく「1㎡あたりいくらか」で比べる。
  • 乾燥時間と作業上の注意:硬化までの時間、換気や手袋の要否を確認しておく。

室内の仕上げ材は、建築基準法でホルムアルデヒドの発散量によって等級分けされ、使用面積が制限される場合があります(国土交通省「シックハウス対策に係る技術的基準」)。商品の等級表示もあわせて確認しておくと安心です。

よくある質問

漆喰と珪藻土、DIY初心者に向いているのはどちらですか?

どちらもDIY用の商品があります。練る手間が少ない練り済みタイプや、水と混ぜるだけの粉末タイプを選ぶと扱いやすくなります。仕上がりの好みで選んで問題ありません。

シラス壁とはどんな塗り壁材ですか?

南九州に広く分布する火山噴出物「シラス」を原料にした塗り壁材です。シラスを高温で加熱して発泡させた中空の粒(シラスバルーン)は軽く、断熱性にも優れるとされています。

塗り壁材は壁紙の上から塗れますか?

商品によります。ビニールクロスの上から直接塗れるタイプもあれば、下地処理が必要なものもあります。購入前に対応下地を確認してください。

塗り壁は自分で塗るとどのくらいの時間がかかりますか?

面積によりますが、養生から塗り終わりまで、6㎡程度の1面で半日ほどが目安です。乾燥には別途24時間前後かかります。

色は選べますか?

白系が中心の商品が多い一方、色付きの商品もあります。デコれるウォールはナチュラル・グレー・ピンク・イエロー・ブルーの全5色から選べます。

まとめ

漆喰は白く締まった仕上がり、珪藻土はざらりとした多孔質の質感、シラス壁は軽さと自然な粒子感。どれが優れているというより、部屋の雰囲気と作業のしやすさで選ぶのが現実的です。はじめてなら、壁紙の上から塗れて必要量が計算しやすい商品から試してみてください。

デコれるウォールは、シラスを主成分にした自然素材の塗り壁材です。使い方はご使用方法のページで写真と動画つきで紹介しています。

はじめての方に 道具一式がそろったスターターキット 塗り壁材2袋(約3㎡分)とバケツ・ゴム手袋・コテ・計量カップ・養生テープのセット。届いたら水を用意するだけで始められます。

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