家に入って最初に目に入るのは玄関の壁です。そして玄関は、家の中でいちばん面積が小さい「見せ場」でもあります。正面の壁1面なら約3㎡、2袋・6,600円。家具を動かす必要もなく、半日で終わります。費用対効果でいえば、最初の1面に選ぶ場所としてかなり良い選択です。
この記事でわかること
- 玄関の壁の面積と、必要な袋数・金額
- どの面を塗ると効くか
- 暗くなりがちな玄関の色選び
- 下駄箱・上がり框まわりの養生
玄関の壁は約2.4〜3.8㎡。2〜3袋で足ります
一般的な戸建て・マンションの玄関は、間口1.0〜1.6m、天井高2.4m前後です。デコれるウォールは1袋(1kg)で約1.5㎡塗れるので、次のような計算になります。
| 塗る範囲 | 広さの目安 | 袋数 | 金額(税込) |
|---|---|---|---|
| 正面の壁1面 | 約2.4〜3.8㎡ | 2〜3袋 | 6,600〜9,900円 |
| 正面+下駄箱側の壁 | 約5〜7㎡ | 4〜5袋 | 13,200〜16,500円 |
| 玄関の壁ぜんぶ | 約8〜10㎡ | 6〜7袋 | 19,800〜23,100円 |
※ドアや窓、下駄箱で隠れる面は引いて計算してください。塗れる面積(1袋あたり約1.5㎡)は目安です。
迷ったら正面の壁1面だけです。玄関ドアを開けたときに正面に見える壁。ここが変わるだけで、家に入った瞬間の印象は十分に変わります。
どの面を塗ると効くか
- ドアを開けて正面に見える壁 — 第一印象を決める面。最優先です
- 上がり框の正面(靴を脱ぐときに向き合う壁) — 滞在時間が長い場所。鏡やアートを掛けている面なら、背景として効きます
- 下駄箱の上の壁 — 面積が小さく、1袋で足りることも。飾り棚のある家はここだけでも変わります
逆に、ドアのすぐ脇や、傘・上着が当たる面は避けたほうが無難です。擦れて汚れやすい場所なので、最初の1面には向きません。
道具を持っていない方へ 道具もそろうスターターキット(11,000円) 塗り壁材2袋(約3㎡分)に、バケツ・ゴム手袋・コテ・計量カップ・養生テープが付いたセット。届いたら水を用意するだけで、その日から塗りはじめられます。暗くなりがちな玄関の色選び
玄関は窓がないか、あっても小さいことが多く、日中でも照明に頼る場所です。色を選ぶときはこれが効いてきます。
| 色 | 向いている玄関 |
|---|---|
| ナチュラル | 窓のない玄関。いちばん無難で、空間が軽く見える |
| グレー | 採光のある玄関、床が明るい玄関。締まって見える |
| ブルー | 白い床・白い建具の玄関。清潔感が出る |
| イエロー・ピンク | 北向きで冷たく感じる玄関。ほんのり暖かく見える |
※色付きの商品は、袋の中で色が偏っていることがあります。水と混ぜるときに全体をよくかき混ぜてください。混ぜ方が足りないと色差・色ムラの原因になります。
照明の色も一緒に考える
同じ塗り壁でも、電球色の照明の下では黄みがかって、昼白色の下では青みがかって見えます。塗る前に、いま玄関で使っている電球の色を確認しておくと、仕上がりの想像がつきやすくなります。
玄関ならではの養生
| 守る場所 | 使うもの | ポイント |
|---|---|---|
| 下駄箱 | マスカーテープ | 扉ごと覆う。壁との境目はマスキングテープで押さえる |
| 上がり框・巾木 | マスキングテープ | 木部は材料が付くと落としにくい。縁をきっちり取る |
| 土間・タイル | マスカーテープ | 目地に入ると取りにくい。広めに覆う |
| インターホン・スイッチ | マスキングテープ | プレートの周囲を細く囲む |
| 照明・人感センサー | マスキングテープ | 枠だけ守る。器具は外さない |
| 玄関ドアの枠 | マスキングテープ | アルミは乾くと落としにくい |
玄関は靴を脱ぐ場所なので、作業前に土間の砂ぼこりを掃いておくと、材料に砂が混じるのを防げます。細かいことですが、仕上がりのザラつきに差が出ます。
塗る手順
- 掃除する:壁のホコリを払い、土間を掃きます
- 養生する:上の表のとおり。玄関は狭いので広めに覆ってください
- 練る:1袋(1kg)に水道水1〜1.2Lを入れて混ぜます。粉は非常に軽く舞うのでマスクを着用し、ドアを開けて換気してください
- 塗る:ゴム手袋をした手で、壁に擦りつけるように広げます。上から下へ進めます
- 養生をはがす:表面が固まってから
- 乾かす:硬化は通常24時間(夏場は12時間ほど)、完全硬化まで約1週間。その間は靴やカバンをぶつけないよう気をつけてください
道具は塗り壁DIYの道具リスト、ムラを防ぐコツは塗り壁DIYでムラになる5つの原因にまとめています。
玄関で気をつけること
- 低い位置は汚れやすい — 靴が当たる、砂ぼこりが跳ねる。腰から下を塗らずに残すか、既存の腰壁で区切ると長持ちします
- 手が触れる高さ — ドアを開けるときに手をつく壁は手あかがつきます。汚れたときの対処は塗り壁の汚れはどう落とす?をご覧ください
- 下地を確認する — ビニールクロスの上には直接塗れます。モルタルや繊維壁には市販の水性シーラーが必要です(下地別のシーラーの要否)
- 作業中は玄関が使えない — 硬化まで24時間かかります。出入りの多い時間帯を避けて始めてください
よくある質問
玄関の壁を塗るのに塗り壁材は何袋必要ですか?
正面の壁1面(幅1.0〜1.6m×高さ2.4m)なら約2.4〜3.8㎡で、2〜3袋が目安です。2袋なら6,600円、3袋なら9,900円(いずれも税込)になります。
玄関は暗いので、明るい色のほうがよいですか?
窓のない玄関では、ナチュラルなど明るい色のほうが空間が軽く見えます。グレーなど濃い色は落ち着きますが、照明が暗いと重く感じることがあります。迷う場合は、まず1面だけ明るい色で試すのが安全です。
下駄箱や上がり框(かまち)は外す必要がありますか?
外す必要はありません。マスカーテープで覆い、壁との境目をマスキングテープで押さえれば、そのまま塗れます。上がり框は木部が多いので、はみ出しに注意してください。
靴の砂ぼこりで汚れませんか?
土間に近い低い位置は、砂ぼこりや靴が当たって汚れやすくなります。気になる場合は、腰から下は塗らずに残すか、既存の腰壁で区切ると長持ちします。
玄関の壁紙の上からそのまま塗れますか?
ビニールクロスであれば、はがさずそのまま塗れます。クロス以外の下地(モルタル、石膏ボード、繊維壁など)に塗る場合は、市販の水性シーラーを塗ってからご使用ください。
まとめ
玄関の正面1面は約3㎡、2袋・6,600円。家の中でいちばん小さい「見せ場」です。暗い玄関なら明るい色、低い位置は塗らずに残す。これだけ押さえれば、半日で家の第一印象が変わります。
何をどれだけ買えばいいかははじめての方へに早見表をまとめています。


